大阪の街路の終端をたどっていますが、市域を越えて延びる街道は、定義が難しいですね。先日記した紀州街道や小栗街道も、時代時代を反映し、様々な説があります。そもそも街路名も通称であり、正式な道路名ではないのですから。しかし、役所の名前通りでは面白くないですよね。
松屋町筋も南北とも長くはありません。南詰は下寺3丁目で天王寺公園の北に沿った逢阪に突き当たります。一心寺や安居の天神さんやバイク屋さんが多いことで有名です。逢阪は、大阪の元となった言葉です。安居神社は真田幸村終焉の地として有名です。上方落語ではこの辺りはしばしば舞台となります。
一方、北は松屋町筋という呼称は天神橋の南詰めで終わりますが、道路としては天神橋筋として大川を渡り淀川を北へ渡る長柄橋北詰まで続きます。長柄橋はすぐ東に阪急千里線と淀川大堰がならんでいます。西には大阪メトロの御堂筋線と淀川大橋が平行しています。長柄橋は淀川北寄りから、東へ向かう道筋は,橋の途中から分岐路が設けられています。