千本松大橋は橋の両端が眼鏡の枠のようにグルグルと回る取り付け道路があるので、地元で眼鏡橋と呼ばれています。橋桁は、満潮時の水面から33mもあります。この近辺には造船所や工場が集積しており、大型船を通すために水面から橋桁を高くする必要があったからでした。
今ではこの高さを必要とする大型船の通行はなくなっているとのことです。木津川の河口から2番目の橋で、西成区南津守と大正区南恩加島を結んでおり、自転車や歩行者も通行可能となっています。また、住之江公園と大阪ドームを結ぶ大阪市シティーバスの路線も、この橋を利用しています。
橋の標高が余りにも高いために従来からあった渡船も残されています。渡し船は道路の扱いであるので、乗船料はいりません。大阪市内には8つの渡船が残っており、そのうちの4つは木津川に設けられています。千本松は河口から2つめの渡しです。